アウトドアで遭遇しやすい危険な植物をまとめてみました(食中毒編)


こんにちは!
もうすぐ…というか、もうアウトドアの季節ですね。
山や海に出掛けて、普段の生活では味わえないような色々な体験を楽しむ方も
多くいらっしゃるかと思います。
でも、大自然には意外とすぐ近くに危険が存在するものです。
今回は、湿地や山地などでよく見られる植物の中で特に食中毒を起こすおそれのあるものに
絞って解説していきたいと思います。
有毒な植物を摂取して食中毒になってしまった事件を詳しく掘り下げてみると、
食べられる植物と見間違えて誤って食べてしまったり、
誤った情報を鵜呑みにして食べてしまったり、というケースが多く見受けられます。
アウトドアに出掛ける前に一度、ちゃんと危険な植物を頭に記憶して行きましょう!
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ヒヨドリジョウゴ
山野に自生するつる性の植物です。
茎に毛が生えていて、その果実は赤く美しいので誤食されることがあります。
ナス科の植物ですが、ナス科の植物はナスやトマトが例外的に食べられ、
それ以外はほとんどが有毒植物です。
中毒症上としては、頭痛、腹痛、嘔吐、下痢など。
ひどい場合は意識障害が見られることもあります。

シキミ
山林に生育しますが、墓地によく植えられています。
クリーム色の花が咲き、その星形の果実がつきます。
葉や果実にアニサチンという痙攣を起こす成分があります。
果実の形が香辛料のスターアニスに似ているために
誤食して中毒を起こした例があります。

ドクウツギ
川岸や日当たりの良い山の斜面などに生育しています。
果実がブドウに似た形をしていて、色味も赤からブドウに似た濃い紫色に変わるため、
食べられそうだと誤食してしまったり果実酒を作ってしまい、中毒になる人が多い植物です。
果実、茎、葉に猛毒成分であるコリアミルチンを含んでいて、
嘔吐、痙攣、量が多いと呼吸困難に陥り命を落とすこともあります。

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ドクゼリ
湿地、沼などの水辺に生育しています。
名前にセリとありますが、高さ1メートルにもなる大型の草で、
背の低い食用のセリとは葉の形も全然違います。
ワサビを太らせたような緑色の見た目をした根茎を持ち、
ワサビと間違えて中毒を起こした例があります。
食用のセリの根茎は白くて細いので、ここでも見分けられます。
草全体に猛毒のシクトキシンが含まれていて、剛直性痙攣、呼吸困難、
ひどい場合は氏に至ることもあります。

トリカブト
山林、草原などに生育しています。
秋になると茎の先に紫色のきれいな花をつけます。
全体に毒はありますが、特に根の部分が猛毒でアコニチンなどの有毒成分を含みます。
その猛毒ぶりは、昔狩猟民族が矢の先におの毒を塗って獲物を仕留めていたほどで、
中毒症上としては唇のしびれ、知覚・運動神経麻痺が起こり、
量が多いと呼吸麻痺や心臓停止に至ることもあります。

バイケイソウ
山の湿地に生育しています。
新芽が山菜のキボウシ(ウルイ)に似ているために誤食してしまう事があります。
中毒症状としては、嘔吐、顔や手足のしびれ、痙攣、虚脱症状など。

ハシリドコロ
北海道を除く山間部の渓流沿いに生育しています。
ナス科ですが、こちらはアトロピンという毒が含まれています。
見た目が柔らかそうなので、山菜と間違えられて誤食されることがあります。
中毒症状としては、喉の乾き、消化器機能低下、
大量に食べた場合は幻覚、錯乱、昏睡、呼吸麻痺を起こして命を落とすこともあります。

ヤマゴボウ
山地に生育し、小さなブドウのような果実をつけます。
ヤマゴボウの種によっては都会の道端などでも普通に見られることもあります。
葉や若芽は食用になりますが、根と果実には毒があり、
下痢、腹痛、嘔吐、倦怠感などの症状が見られます。

まとめ

間違いやすい植物をしっかり見極める事も大切ですが、
『この植物は食べられるのかな?』と疑問に感じた場合は、
迷わず『食べない』を選択しましょう。
よくわからない植物は食べないに越したことはありません。
それでももし中毒を起こしてしまった場合は、迅速に病院へ行って下さい。
その際にいち早く原因を特定するためにも、食べたもの、
吐いたものは保存しておきましょう。
レジャーを楽しめるのは、命があるからこそということを、忘れないでくださいね!

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