カブトムシをせっかく捕まえたのなら飼ってみよう(サナギ~羽化編)


こんにちは!
前回の記事では、幼虫の飼育方法を解説しました。
今回は、幼虫がサナギになるところから飼育方法を解説していきます。
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蛹化(ようか)の準備

5~6月にかけて、カブトムシの幼虫はサナギになります。
暖かいところで飼うと蛹化の時期が早くなるので、4月になったら準備を始めます。
サナギになると、食べる事も動く事も出来なくなり、このときに出来た傷は
成虫になっても残るため、サナギを守る蛹室を壊さずに買う事が肝心です。
ケースの底から20センチくらいまで赤玉土か庭土、黒土を入れます。
このとき入れる土は日光消毒をしてから湿らせます。
底半分に土を敷いたら、その上に20センチくらい腐葉土を入れます。
幼虫は、さなぎになる前はあまり食べなくなり、蛹室は底の方に作られますので
土を変えるのは上半分だけにします。

蛹室(ようしつ)

容器の底の方にもぐった幼虫は、サナギになるための部屋=蛹室を作り始めます。
縦に長い楕円形の部屋で、オスは10センチくらい、
メスはそれより少し小さめの蛹室になります。
動けなくなるサナギにとって、蛹室は敵が入り込めない壁となってくれます。
幼虫は口から唾液を出しながら蛹室の壁を塗り固めていき、蛹室が完成するころ、
前蛹の状態になります。
蛹室に入り前蛹の状態になった幼虫は食欲がなくなり、静かになります。
体の色も、白色から黄色っぽく変化していきます。

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蛹室を代わりに作る

土の取り換えのときに誤って蛹室を壊してしまったり、サナギの状態のカブトムシを
もらったりした場合は、そのまま土に埋めるだけでは死んでしまうので
蛹室の代わりになる部屋を作る必要があります。
小さな瓶(直径10センチ、高さ15センチ程度)に湿らせた赤玉土や庭土などを入れ、
濡らした指で壁を押し固めて蛹室の形の穴を作ります。
穴が出来たら瓶を少し傾けてサナギをお尻の方から入れます。
静かに瓶を立てて蓋をすれば蛹室の完成です。

羽化の様子が見える蛹室を作る方法もあります。
楕円形の蛹室の代わりに厚紙で筒を作り、その筒を半円に切って切り口を
ケースの壁面につければ中の蛹室が見えるようになります。
厚紙の周りと底には土の代わりにティッシュを敷きます。
常にティッシュが湿っているように気をつけましょう。
厚紙の代わりにトイレットペーパーの芯を使ってもOKです。

蛹化(ようか)

全く動かない状態=前蛹(ぜんよう:サナギの前段階)になり、5~7日後、
頭に割れ目が入り、少しずつ脱皮して乳白色のサナギになります。
サナギになると角があるかないかで雌雄が分かります。
ここから数日後、体の色はツヤツヤのあめ色に変わります。

羽化

サナギになってから20~30日後、足や胸が黒く透けて見えてきます。
これが羽化の合図で、足をばたつかせて破り捨てるように脱皮をしていきます。
同時に心臓が体液を送り出して縮んだ羽を広げていきます。
始めは柔らかくて白い羽ですが、2日ほどかけて硬く茶色い羽に変わっていきます。
体が完成して夜になると、地上に這い出して飛び立っていきます。
ここからは成虫の飼い方に従って飼育していきます。

まとめ

トイレットペーパーの芯が蛹室の代わりになるとは面白いですね!
サナギが変化していく様子が観察出来たら、
子供の夏休みの自由研究の題材としても使えそうですね。
この夏はカブトムシの飼育をぜひ楽しんでみてください!

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