汗をかいたときに気になる部分の1つに、脇があります。
酸っぱい臭いを感じたときなどは、ワキガかもしれないと心配になりますよね。
今回は、脇汗の酸っぱい臭いの原因、ワキガの見分け方などをご紹介します。
脇汗をかきやすい方は、チェックしてみてください。
目次
汗の種類
実は、汗は2種類あるのですが、ご存知でしょうか。
1つは、「エクリン腺」という汗腺から分泌される汗です。
エクリン腺は、体中のあらゆる場所にあります。
この汗の主な役割は、体温調節です。
運動したり暑さを感じたりしたときの、誰でもかく汗ですね。
成分のほとんどが水で、さらさらしていて無色という特徴があります。
拭き取らなければ多少臭いが発生することがありますが、基本的には無臭に近いです。
もう1つの汗は、「アポクリン腺」という汗腺から分泌されます。
アポクリン腺は、耳、脇の下、乳輪、陰部などに多いです。
エクリン腺と違い、毛穴につながる形で存在しています。
アポクリン腺の汗は、粘り気があり、色は黄色や乳白色です。
タンパク質、脂質、尿素、アンモニアなどを含んでいます。
ワキガの原因となるのは、アポクリン腺の汗です。
エクリン腺の汗や脂質と混ざり、皮膚の常在菌に分解されることで臭いが発生します。
脇汗の酸っぱい臭いとワキガの見分け方
脇汗をかくと、酸っぱい臭いがしてきて気になるという方もいますよね。
酸っぱい臭いは、エクリン腺の汗によるものです。
一方、アポクリン腺の汗によるワキガの臭いは以下のように表されます。
・ゴボウやネギの臭い
・納豆の臭い
・ドリアンの臭い
・古くなった雑巾の臭い
・硫黄の臭い など
表現だけで不快さが伝わってきますね。
ここまで違いがあると、臭いでワキガかどうか判断できそうだと思ってしまいます。
しかし、必ずしもそうとは言い切れません。
なぜなら、ワキガの臭いは、「酢のような臭い」と表現されることもあるからです。
もし酢のような臭いのワキガだったら、エクリン腺の汗と混同しそうですよね。
脇汗が酸っぱい臭いだからといって、安心できないのです。
そこで、ワキガを見分けるためのチェックポイントや方法をご紹介します。
≪ワキガを見分けるチェックポイント・方法≫
◎ティッシュやガーゼを脇に挟んでみる
手軽にできる方法です。
ティッシュやガーゼを脇に5分ほど挟み臭いを確認してみましょう。
もし臭いがしたら、ワキガの可能性があります。
◎親がワキガである
ワキガは、遺伝することがあります。
両親のどちらかにワキガがあるようなら、気をつけていた方が良いかもしれません。
◎耳垢が湿ったタイプ
先ほどもご説明しましたが、耳はアポクリン腺が集中している場所です。
耳垢が湿っている場合、アポクリン腺から汗が出ていると考えられます。
脇のアポクリン腺からも汗が出ていたとしても、不思議ではありません。
◎腋毛が生えている
女性はきちんと処理している方が多いので、あまり当てはまらないかもしれないですね。
腋毛が生えたままになっていると、汗や菌が増えて臭いの元になります。
◎洋服の脇の部分が黄ばむ
色がついているのが、アポクリン腺の汗の特徴の1つです。
洋服の脇の部分を見て黄ばんでいたら、ワキガを疑いましょう。
ワキガ対策
では、ワキガだった場合の対策方法を見ていきます。
◎汗をかいたらすぐに拭く
汗を感じたら、臭いが発生する前に拭き取ることを心掛けましょう。
市販の汗拭きシートやウエットシートで構いません。
拭いたらきちんと乾かすことも忘れないようにしてください。
◎制汗剤を使う
汗対策と聞いたときに、真っ先に浮かぶ方法です。
手軽ですし、ワキガを抑える効果があります。
どのタイプの制汗剤でも、汗を拭きとってから使いましょう。
また、使う量にも注意が必要です。
多すぎると、毛穴が詰まって逆効果になる恐れがあります。
適量を守って使ってくださいね。
◎食べ物に気をつける
肉、乳製品、卵、油が多い食べ物などは、皮脂を増やし、臭いの原因となります。
野菜を多めに食べるよう意識すると良いです。
また、アルコールも臭いの元となるので、ほどほどにしておきましょう。
◎運動する
運動すると汗をかくので、ワキガに悩む方は避けてしまいがちになります。
しかし、さらさらな汗をかけるよう習慣づけておくのは大切です。
老廃物をため込まなくなり、結果的に臭いを軽減できます。
◎お風呂で洗う
言うまでもないと思いますが、お風呂で丁寧に洗うのも効果的です。
ただし、こすりすぎるのは逆効果なので、優しく洗いましょう。
重曹、酢、ミョウバンを湯船に入れるという方法もあります。
◎ストレスを溜めない
ストレスを感じると、汗をかきやすくなります。
難しいかもしれませんが、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
ワキガを気にしすぎるのも、ストレスにつながって悪循環です。
対策をしたから大丈夫と思って、普通に過ごすようにしましょう。
◎病院に行く
自分でどうにもできなかったら、病院を頼るのも1つの方法です。
専門外来があればいいですが、皮膚科や美容外科でも診てもらえます。
まとめ
いかがでしたか?
読んでみて、安心した方も不安になった方もいることでしょう。
ワキガは体質にも左右されるので、ある程度仕方がない部分もあります。
ですが、対策方法もきちんとあるので、気分良く過ごせるように工夫してみましょう。
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