カブトムシをせっかく捕まえたなら飼ってみよう(成虫編)


こんにちは!

もしあなたが夏のある日、カブトムシに遭遇したらどうしますか?
無視しますか?しばらく観察しますか?なんとなく捕まえてみますか?
お子さんがいるご家庭の方は、「とりあえず持ち帰ってみて子供に見せてみる」
という方も多いのではないでしょうか。
しかし、せっかく縁あって我が家にやって来たカブトムシ、
どうせなら長生きしてほしいですよね。
今回は、カブトムシ(成虫)をご家庭で飼育する方法をご紹介していきます。

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お家づくり

・用意するもの
プラケース、水槽など(蓋が閉められるもので幅30センチくらいのもの)
昆虫マット(成虫用のもの)
止まり木(木の種類は問わない)
虫よけシート(透明のビニールに小さな穴がたくさん開いたもの)
えさ台&えさ
霧吹き

カブトムシの力は非常に強く、体重の15~20倍もの物を
引っ張ることが出来ると言われています。
そのため、使う容器はしっかり蓋が出来るものを使用しましょう。
昆虫マットは容器に10~15センチ程度、手で押さえながら硬く敷きつめます。
昆虫マットとは、腐葉土や木くずなどの事で、
昆虫を置いているショップなどで手に入ります。
カブトムシが死んでしまうので、殺虫剤や農薬が入っていないものを選びましょう。
カブトムシは誤って引っくり返ってしまうと何かに掴まらないと体を起こせず
疲れて死んでしまうため、容器の中に止まり木は不可欠です。
止まり木に使う木の種類は特に指定はなく、昆虫ショップなどでも購入できますが、
拾ってきた木の場合は1~2日間水に浸け、
その後1日直射日光に当てて乾かしてから使用します。
カブトムシの餌にはコバエが寄ってきやすいので、虫よけシートを使います。
えさ台は、えさをマットの上に直に置いた場合にマットが腐るのを防ぐために使用します。
マットが乾いたら霧吹きで湿り気を与えるようにします。

・容器を置く場所
容器に直射日光が当たると、すぐに温度が上昇してしまいます。
カブトムシは夏の昆虫ですが、夏の暑さは苦手なので
直射日光が当たらない風通しの良い日陰におきましょう。
昼は明るく、夜は暗くなるようにします。

・オスとメスの割合
同じ容器に入れるオスとメスの数は、オス1匹にメス1~2匹が良いです。
オスが2匹以上になると喧嘩が絶えなくなり、弱って死んでしまう可能性が高くなります。

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お世話の方法

・お世話する時間帯
カブトムシは夜行性で、昼間は主に木の上や土の中で休んでいます。
なので日中はなるべくそっとしておいてあげて、
夕方になってから遊んだり掃除をしてあげましょう。

・えさ
カブトムシは、野生では樹液やフルーツの果汁が主食です。
飼育する場合はバナナ、リンゴ、パイナップルなどの果物が良いです。
スイカはカブトムシが下痢をしてしまうのでえさには不向きです。
また、ハチミツは樹液に似ていますが、ベタベタしているので
カブトムシ的には舐めにくく吸い込みづらいようで、えさには不向きです。
昆虫ショップや100円ショップでも買える昆虫ゼリーは腐りにくく便利です。
フルーツは毎日、昆虫ゼリーは2~3日に1度交換しましょう。
また、成虫になったカブトムシはもうそれ以上は大きくならないので、
えさの量を増やしてもえさが余って腐ってしまうだけです。
えさは余って腐らない程度に与えましょう。

・容器の掃除
カブトムシの環境は毎日しっかり点検しましょう。
マットや止まり木には適度な湿り気が必要なので、
乾いていたら霧吹きで湿り気を与えます。
目安としては、マットを手のひらにギュッと握りしめて放した時に、
握ったままの形で残る程度の湿り気です。
カブトムシは、えさが液体なので糞尿も液体です。
糞尿で汚れてきたマットが黒ずんできたりに負ったりしてきたら、交換します。
止まり木やえさ台はタワシでこすって洗います。
容器に糞尿が付いている場合は、濡らしたティッシュなどで綺麗に拭きます。
基本的に薬品は使いません。

・カブトムシの体も掃除
カブトムシの体にはダニが付く事があります。
足の付け根や体の節につきやすいので、こまめにチェックしてあげましょう。
このダニは人体には影響はありませんが、カブトムシには影響ありで、
血(カブトムシの体には透明な血が流れています)を吸われて体が弱ってしまうので、
歯ブラシで優しく擦りながら水でさっと洗い流します。
カブトムシの体に水が当たるのは5秒以内にします。
ダニが発生した場合は容器全体をよく洗い、
マット、止まり木、えさなどは全て交換します。

・寿命
カブトムシが成虫になってからの寿命は1~2ヶ月と言われています。
容器の中に1匹あるいは2匹程度で喧嘩や繁殖などストレスを感じさせないように飼えば
もう少し長生きする個体もありますが、それでも次の年の夏まで生き残る事はありません。

まとめ

カブトムシの寿命は短いですが、オスとメスを同じ容器に入れて飼育している場合は
土の中に卵がある可能性が高いです。
次回は、カブトムシを卵から飼育する方法を解説していきます。

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