夏の夜の風物詩ホタルの生態についてご紹介


こんにちは!
6月頃になると、ホタルが見頃を迎えますね。
ホタルと言えば、夏の夜に田んぼや小川のほとりなど綺麗な水のある場所で
お尻を黄色く光らせながらホワホワと漂う、ちょっと幻想的なイメージがある反面、
とある有名映画の影響もあってか、すぐに死んでしまう儚い生き物のイメージがありますが、
このページをご覧の皆様も多少なりとも私と同じようなイメージを
ホタルに対してお持ちなのではないでしょうか。
夏になると、動物園やホテルなどでホタルを鑑賞できるイベントが開催されるなど、
自然豊かではない都内であっても本物のホタルを鑑賞することは可能になりましたが、
そもそもホタルがどんな生き物で、どんな一生を送るのか、
ちゃんと知っている方は少ないのではないでしょうか。
というわけで、今回はホタルの生態をご紹介していきます。
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ホタルの生態

ホタルは、生物学上で昆虫に分類されますので、体が頭部、胸部、腹部に分かれていて、
胸部には6本の足が生えています。
そして、腹部の一番お尻に近い節を発光させています。
ホタルの一生は1年で、幼虫→サナギ→成虫のステージがあり、
いわゆる完全変態を行う昆虫です。
孵化してからサナギになるための上陸までの約9ヶ月間を水中で過ごしますが、
成虫になってからその生涯を終えるまでの寿命は約一週間ほどしかありません。
その間に交尾をして子孫を残すことに全てを捧げます。
そんなホタルには外敵も多く、成虫になってから
4、5日で命を落とす個体が大半という調査結果もあります。

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ホタルの種類

日本に生息するホタルは全部で50種類前後いますが、
全ての種類のホタルが光るわけではありません。
また、幼虫の頃から発光する種類もあれば、成虫になると発光しなくなる種類もありますが、
ゲンジボタルに限って言えば、卵から成虫まで一生を通して光り続けます。
ホタルは大きく陸生ホタルと水生ホタルに分けられますが、
これは幼虫期を陸上で過ごすか水中で過ごすかで分類しています。
水生ホタルには、かの有名なゲンジボタルとヘイケボタルが所属していますが、
約50種類中いる中の大半が陸生ホタルなのです。これは意外ですよね。
なのでひょっとすると、皆様の身近にもし自然豊かな雑木林などがまだ残されていたら、
出会えるかもしれませんね。それくらい、陸生ホタルは身近な存在でもあるのです。
ちなみにゲンジボタルは世界中で日本にしかいない固有種で、
天然記念物として保護されています。

ホタルが生息する場所

ホタルは、雑木林や原生林と綺麗な水や田んぼに囲まれた自然豊かな場所が好きです。
ホタルの中でもゲンジボタルは水の流れのある小川、
ヘイケボタルは反対に水の流れのない水田を好みます。
更に暖かい気候を好むので、日本にいる全54種類のうちの大半が沖縄や南西諸島で生息し、
本州にも生息しているホタルはわずか9種類しかいません。

ホタルが食べる物

幼虫期は、ゲンジボタルはカワニナというタニシだけを食します。
一方のヘイケボタルは巻貝ならなんでもOKです。
成虫になると、水だけで生きていきます。

ホタルのお腹が光る仕組み

ホタルがお腹を光らせながら飛ぶさまはとても幻想的で素敵ですが、
どうしてお腹を光らせる事が出来るのでしょうか?
それは、お腹の先にあるルシフェリンという成分が、
ルシフェラーゼという酵素と酸素と反応して発光します。

まとめ

ホタルの一生は短く、しかも成虫になってから一週間しか生きられないとは、
ちょっと可哀想な気もしますね…
そんなホタルなので、もし野生のホタルを鑑賞する機会があったら、
捕まえたりせずにそっと見守ってあげましょうね。

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