カメムシのニオイが手や服などに付着してしまった場合の消し方


こんにちは!
暖かくなってくると、カメムシがどこからか飛んできますね。
カメムシと言えば威嚇や防御のために噴射される臭い分泌物が有名ですが、
こちらから触るなどの危害を加えなければ特に害はなく安全なのかというと、
実はカメムシの中には動物や人を刺す種類もいるので、注意が必要な虫なのです。
そんなカメムシに遭遇し、不運にもその分泌物を浴びてしまったら、
その悪臭は石鹸でどんなにゴシゴシ洗っても一週間程度は取れないと言われています。
しかし、実はもっと早くその悪臭を落とす方法があるのです!
 
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分泌物の正体

カメムシの臭い分泌物は、カメムシの3対ある足の中でも
2対目と3対目の間のお腹側に臭腺があり、身の危険を感じた場合に
その臭腺から分泌・飛散されます。
(実は身の危険を感じた場合以外にも、
求愛やコミュニケーションの一環でも分泌するのですが、
その場合は身の危険を感じた場合よりも分泌物は低濃度なので臭気も弱いです。)
その成分はカメムシの種類によって多少は異なるのですが、あの悪臭の正体は
トランス-2-ヘキサノール(通称・青葉アルデヒド)という成分に由来します。
青葉アルデヒドの別名があるように、
草や葉っぱなどのあの青臭さのニオイの元となる成分です。
消防法では第4類危険物 第2石油類に該当するんだそうです(ウィキペディアより引用)。
そんな毒性のある分泌物なので、カメムシにとっても実は有害。
密閉した小さな容器にカメムシを入れ、カメムシに刺激を与えて分泌物を飛散させると、
自ら分泌した毒で失神、酷い時は命を落としてしまうのです。なんともまぁ…
 

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悪臭を素早く落とす方法

さて、ここからはいよいよあの悪臭を手っ取り早く落とす方法です。
トランス-2-ヘキサノールには、
・親油性
・揮発性

の2つの大きな特徴があります。
勘の鋭い方ならもうお分かりかもしれませんね。
 
・手に付いたカメムシ分泌物の落とし方
カメムシの分泌物が手についてしまった場合。
トランス-2-ヘキサノールの親油性を活かして、サラダ油やオリーブオイルなどを
分泌物が付着した部分につけ、あとは手を洗うようにこすったりもんだりして落とします。
分泌物が油と馴染んできたところで油ごと洗い流します。(水よりもぬるま湯がおすすめ)
そして今度は普通の手洗い用石鹸で手を洗います。これで完了。
 
・服に付いたカメムシ分泌物の落とし方
手や体に付いたカメムシ分泌物の場合はサラダ油などが使えますが、
服にカメムシ分泌物がついてしまった場合は、油で対抗するわけにはいきませんね…
ご自身がそれで良ければ油で落とすのもアリですが、また別のシミが出来てしまいますしね。
服の場合は、トランス-2-ヘキサノールの揮発性を活かして、ドライヤーを使用します。
分泌物が付着した部分にドライヤーをあてる。ひたすら蒸発させる。ただそれだけ。
屋外で日光に半日程度干す方法もありますが、ドライヤーの方が時短ですし、
それに屋外に干しておいたらまたカメムシがやって来た!なんていうコントのような
二次被害に遭う可能性も否定は出来ませんので、
個人的には室内でドライヤーをあて続ける方法をお勧め致します。
 

まとめ

カメムシ分泌物を浴びてしまったら、すごくショックですよね。
あまりの臭さから、しばらくは人前に出る事さえはばかられる…
そんな気持ちにさえなってしまいます。
でも、カメムシ分泌物は確実に落とせます。
ポイントは、親油性と揮発性。
もしカメムシの分泌物を浴びてしまってもパニックになったり落ち込んだりせずに、
冷静にサラダ油とドライヤーで対処していきましょうね!

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