身近にひそむ意外と危険な植物をご紹介(食中毒編)

生活雑記


こんにちは!
前回の記事では、山や川などで遭遇しやすい危険な植物をご紹介しました。
しかし、実は日常生活で普通に見かけるような植物の中にも、うっかり食べてしまうと
中毒症状を起こすようなものが多々あるのをご存知でしょうか?
それは道端に自生していたり、民家の庭先でガーデニングの一部となっていたり、
本当にすぐ身近にひっそりと存在しているようなものばかりです。
もちろん見ているだけでは中毒を起こすこともありませんが、
身近に潜む危険な植物を知っていれば、そのぶん危機回避につながりますから
知っておいて損はない知識ですよね!
今回は、そんな中毒症状を起こす身近に潜む危険な植物を解説していきます。
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アサガオ

すっかり日本の夏の風物詩として定着しているアサガオですが、実は原産は東南アジアと言われています。
日本に渡来したのは奈良時代の末期と言われており、当時は観賞用ではなく薬用の植物でした。
これからの季節によく見かけるであろうアサガオですが、その種子には強烈な下痢を起こす有毒成分が含まれています。
中毒症状としては、血尿、強烈な腹痛、嘔吐、下痢、血便など。

アジサイ

こちらもこれからの季節の風物詩として名高い植物ですね。
葉が刺身などの和食の飾りとして添えられる事があり、それを興味本位で食べて中毒症状を起こすケースがあります。
葉、花、若芽にフェブリフギンという有毒成分が含まれています。
中毒症状としては、吐き気、嘔吐、下痢など。
ちなみに、アジサイの変種としてアマチャという植物があります。
こちらは葉をお茶(=甘茶)にして飲むことが出来、無毒です。

アセビおよびその仲間

馬が食べると中毒でフラフラする事から、アセビは漢字で馬酔木と書きます。
花が美しいので民家の庭先でも普通に見られます。
アセビの葉を煎じた汁は、家畜の皮膚についた寄生虫の駆除剤として使われていました。
アセビの仲間にはシャクナゲ、ツツジ、ハナヒリノキ、ネジキなどがあり、全て有毒です。
中毒症状としては、嘔吐、下痢、四肢の麻痺、ひどい場合は呼吸困難で命を落とすこともあります。

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イヌサフラン

球根が玉ねぎのような形をしていて、庭で栽培すると先に花が出てから葉を出します。
大きさ、色形がギョウジャニンニクと似ているために誤食されるケースがありますが、ギョウジャニンニクには強烈なニンニク臭があるのに対してイヌサフランは無臭なのが見分ける目安です。
種子や球根にコルヒチンという有毒成分が含まれます。
毒性がかなり強く、寮が多いと嘔吐、悪心、強烈な下痢を起こし呼吸麻痺を起こして死亡する場合もあります。

イヌホオズキ

荒地や道端に生育する雑草です。
黒く小さな実をつけるので、それを小さなお子さんが食べて中毒症状を起こすケースが報告されています。
中毒症状としては、頭痛、腹痛、不快感、嘔吐、下痢、ひどい場合は意識障害が起こります。

ウメ

梅の実の果肉の中にある硬い核を割ると出てくる種子の中にアミグダリンという有毒成分が含まれています。
アンズやモモの核の中の種子にも同じ成分が含まれています。
2、3個食べる程度では中毒にはなりませんが、多量に食べると痙攣、呼吸困難が起こり命を落とすこともあります。

カロライナジャスミン

こちらはマチン科ですが、ジャスミン茶として親しまれているジャスミンはモクセイ科で、無関係です。
花が綺麗で簡単に繁殖出来る事から、近年生け垣や鉢植えでよく見かけるようになりました。
全体が有毒で、症状としては呼吸麻痺、血圧低下、心機能障害などを起こします。

ソテツ

雄株と雌株があり、雌株はキャベツほどの大きさの毛だらけの花をつけた後に赤い種子を実らせます。
この種子をそおまま食べるとめまいや呼吸困難を起こします。

ケシ科の植物

アルカロイドを含んでおり、ほとんどの植物が有毒です。
ケシ科の植物はいくつもあり、含まれているアルカロイドの構造や作用が植物ごとに違うために中毒を起こした時の症状も植物によって違いますが、特に私たちの身近に多い種では中枢神経を麻痺させる作用を持つ種が多いです。

エンジェルズトランペット

特に種子の毒性が強く、せん妄、幻聴、頭痛、めまい、錯乱、昏睡、呼吸麻痺を起こして死に至ることもあります。

ヒガンバナ・スイセン

ヒガンバナ科の植物にはヒガンバナ科アルカロイドと呼ばれる有毒成分が含まれていて、全体もそうですが特に球根が有毒です。
ヒガンバナの球根は小型の玉ねぎと間違いやすい外見なので注意が必要です。
ヒガンバナ科であるスイセンの葉はニラと間違えられるケースが報告されています。
中毒症状としては嘔吐、下痢、神経麻痺などです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
え!あの花も?という植物が、一つくらいはあったのではないでしょうか。
とはいえ、むやみに手を出さなければ何の害もない植物です。
身近な危険植物とは上手に付き合っていきましょうね!

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