こんにちは!
パンによく練りこまれているレーズン。
ドライフルーツとしてそのまま食べる方もいらっしゃいますね。
生のままのぶどうよりも栄養価が高いということで、
健康面を考えてあえてレーズンを食べている方もいるくらいです。
しかし、レーズンを食べ過ぎて下痢になってしまったという方もいらっしゃいます。
なぜレーズンを食べ過ぎると下痢になってしまうのでしょうか?
今回は、レーズンの食べ過ぎで下痢になってしまう原因と適切な摂取量のお話です。
レーズンによる下痢の原因
・緩下作用によるもの
レーズンには、鉄分、カルシウム、マグネシウム、カリウム、食物繊維などの
栄養が豊富ですが、そのほかに「緩下(かんげ)作用」というものがあります。
緩下作用とは、腸を刺激し、穏やかに排便を促す効果の事です。
あくまでも「穏やかに」お通じを促す作用なので、
適量を守っていれば「快便だな♪」というメリットになるのですが、
それが食べ過ぎてしまうと緩下作用のパワーが過剰になってしまい、
下痢を引き起こしてしまうのです。
・食べ合わせによるもの
レーズンに含まれる「タンニン」という成分。
実はこれ、たんぱく質と相性が悪く、下痢を引き起こす原因となってしまいます。
具体的には、牛乳や魚介類と一緒に食べると
下痢を引き起こしやすくなると言われています。
どうしても!という場合は、4~5時間ほど間隔を空けてから食べましょう。
レーズンの適量は?
アメリカのスパイラー博士による、
天日干し乾燥レーズンが人間の腸に及ぼす影響についての研究によると、
レーズンを1日1/2カップ(約84g)、食事に取り入れるだけで
便秘の予防に役立つだけでなく、結腸がんなどの大腸疾患を
防ぐ効果も期待できるという結果になりました。
(詳細はカリフォルニア・レーズン協会
以上のような研究結果が存在するという事は、
少なくとも84グラムまでなら下痢をせずに(腸内環境が良い状態のままで)
レーズンが食べられる量という事ではないでしょうか?!
ただし、この研究は被験者全員が日本人というわけではなく、
更に被験者が「健康に問題のない成人男女16名」という事なので、
人種の違いやその時の健康状態によってレーズンを食べられる上限値は
多少変わってくるかと思います^^;
84グラムという数字を目安に、ご自身で調節して食べるようにしてみてください♪
補足~レーズンの便秘解消効果~
レーズンにはカリウムも豊富に含まれているのですが、
このカリウムには代謝を良くして筋肉の収縮や高血圧を予防する効果があり、
これが便秘の解消に一役買っているのです。
また、スポイラー博士の研究結果によれば、レーズンは
・排便量が増える&便の腸内通過時間が短くなることによって、発がん物質が希釈される
・体内の有害物質&代謝副産物が迅速に排泄される
・腫瘍の成長を促す結腸中の胆汁酸濃度を低下させる
・食物繊維不足の食事が引き起こす大腸疾患や大腸障害の予防につながる
など、腸内環境にとって良い事尽くしのスーパーフードなのです!
日本でのがんによる死亡者数のうち、大腸がんで亡くなった人数は
男性3位、女性1位(2017年)という統計が出ています。
食べ過ぎれば下痢になってしまうレーズンですが、
適量を日常的に食べることで、レーズンを純粋においしく食べるだけではなく、
健康の維持にもつなげられるかもしれませんね^^
コメント