心臓の動きを止めてしまう猛毒を持つ身近な植物をご紹介

生活雑記


こんにちは!
危険な植物を紹介する記事が続いていますが、
今回は特に心臓を止める毒を含む危険な植物をご紹介していきます。
植物の中には強心配糖体という、心臓の収縮力を強化する成分を含むものがありますが、
少し量が多いと心臓を収縮したまま止めてしまい、大変危険です。
ここで一度しっかりチェックしておきましょう!
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ジギタリス

ヨーロッパ原産の多年草で、背丈は1メートル前後。
5~7月に花をつけます。
観賞用としてよく花壇に植えられていますが、
葉にジギトキシンという猛毒成分が含まれています。
葉の形がハーブの一種であるコンフリー(ヒレハリソウ)に似ているために
誤食してしまって中毒事件となってしまうケースがあります。
ジギタリスの葉には強い苦みがありますが、
コンフリーの葉には苦みはありませんので、ご注意を。

スズラン

山地や高原の草地に生える多年草ですが、民家の花壇でも普通に見かける可愛らしい花です。
根や根茎にコンバラトキシンという有毒成分を含みます。
北海道で採れる山菜のギョウジャニンニクと外見が似ているので
誤食されてしまう場合があります。
山菜としての誤食の他にも、スズランの切り花を入れていたコップの水を飲んで
死亡した幼児の例もあります。

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オモト

本州中部地方以南の暖地に生える常緑多年草で、多くの園芸品種があります。
その葉は光沢があって厚く、先が尖っていて縁が少し波打っているのが特徴です。
地上に生えている大きさの割には太くて短い立派な地下茎を持つオモトですが、
特にその根茎に有毒成分を含みます。

キョウチクトウ

インド原産の常緑低木で、葉の形状が竹に、花が桃の花に似ています。
排気ガスに強いので都会の街路樹や生け垣などでよく見られ、園芸品種も多数あります。
全体に有毒成分があり、更にキョウチクトウが生えている周辺の土壌にまでその毒は及び、
キョウチクトウを燃やした際の煙にも有毒成分が含まれます。
家畜にキョウチクトウを餌として与えて死亡させた例や、
キョウチクトウで作った串を使ってバーベキューをして中毒を起こした例などがあります。

フクジュソウ

山地や明るい林内に生える多年草で、3~4月に黄色いきれいな花をつけるので
観賞用として花壇や鉢植えでよく見られます。
全体に有毒成分が含まれていますが、特にゴボウのような根の部分に猛毒成分があります。
地面から芽を出したばかりの姿をフキノトウと間違えられたり、
若葉をヨモギの葉と間違えて誤食されたりする例があります。

レンテンローズ

またの名をクリスマスローズとも。
ヨーロッパ原産の常緑多年草で、12~2月に白やピンクの可愛らしい花を咲かせます。
根や茎にヘレボリンなど有毒成分が含まれていて、
古代ではその毒を矢先に塗って狩猟に使ったり、戦いの際に粉末にして
敵の陣営にばら撒くなどといった形で活用されていたほど。

まとめ

スズランを活けたコップの水の誤飲という悲しい事件は、
身近な植物による中毒の可能性をいっそう身近に感じてしまいますね。
また、ご紹介した植物の毒成分は人間だけでなく犬や猫にとっても有毒なので、
自分たちだけではなくペットが誤って食べてしまわないように
常に気を配る必要があります。
正しい知識を身に付けて、ご自身や大切な人たちの身を守りましょう。

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