こんにちは!
危険な植物の紹介が続いていますが、今回は皮膚炎(かぶれ)を起こす植物のご紹介です。
食べる事で中毒を起こしたり、あるいは心臓の動きを止めてしまうほどの
猛毒を持つような植物と比べると命を落とすリスクは減りますが、
食べる事で中毒を引き起こす植物に対して、今回ご紹介する植物の中には触れただけで
アレルギー症状を発症する場合もある事から、
発症のリスクという観点から考えるとこちらの方がより高くなりますね。
アレルギーの症状、特に皮膚に発症するというのは
命に別状はないにしても非常に辛いものがあります。
避けられるなら避けたいですよね。
ぜひ一度この記事で知識を身に付けて行ってください^^
ウルシ
中国産のウルシが漆を採るために栽培されているほか、
日本に自生しているウルシ属植物は5種類あります。
ヤマハゼやリュウキュウハゼ(いずれもハゼ、ハゼノキなどよ呼ばれる)は
秋の紅葉が美しいので庭木や盆栽として身近によく見られます。
ウルシ属植物はいずれも落葉性の木本植物(=樹木)で、切ると白い乳液が出てきます。
この樹液に含まれるウルシオールという成分がかぶれの原因になります。
樹液に含まれるウルシオールの強さは種類によって異なり、
ウルシ>ツタウルシ>ヤマハゼ>リュウキュウハゼ>ヤマウルシの順番になります。
敏感な人の場合は木の近くを通っただけでかぶれます。
漆器などの工芸品でも漆を塗って2年以内のものはかぶれる事があります。
果物のマンゴーもウルシの仲間なので、ウルシにかぶれる人が
マンゴーを食べると唇が腫れたり顔や指にかゆみと赤みが生じる事があります。
また、山火事などでウルシが燃えた場合にその煙を吸い込むと
気管支内や肺がかぶれを生じる事があります。
イチョウ
秋になると黄色く色づく葉がきれいですね。
イチョウには雌株と雄株があり、雌株には秋になると黄色い丸い実がつきます。
この実の中がギンナンと呼ばれ、食用になります。
この実に含まれる成分がかぶれの原因になり、ウルシによるかぶれとよく似た症状を起こし、
「ウルシにかぶれる人はイチョウにもかぶれ、
イチョウにかぶれる人はウルシにもかぶれる」と言われています。
ちなみに、ギンナンは食べ過ぎるとビタミンB6が働かなくなって中毒を起こす事があります。
カクレミノとその仲間
カクレミノは暖地の林の中に生える常緑樹ですが、庭木としても植えられています。
汁が皮膚に付くと皮膚炎をおこす事があります。
カクレミノの剪定や、おがくずなどには注意してください。
ウマノアシガタ・センニンソウの仲間
キンポウゲ科に属する植物で、花が綺麗なので観賞用として
栽培されているものも多いです。
しかし、種類によっては茎や葉にプロトアネモニンを含んでいて、
汁が皮膚に付くと水疱が出来る場合があります。
代表的な花は、センニンソウやクリスマスローズ、クレマチス、アネモネなど。
サクラソウの仲間
特にトキワザクラによるアレルギーが多く起きています。
トキワザクラは花の咲く時期が12~5月と長いために鉢植えとしてよく売られています。
毛の先端の細胞にプリミンというアレルギー物質が含まれていて、
これに触れるとかぶれを起こす事があります。
サボテンの仲間
サボテン特有のあの鋭いトゲが刺さる事で皮膚炎を起こす事があります。
特にマツアラシ、キンエボシなどが持つトゲは軽く触っただけでも手に刺さり、
一度刺さると逆向きの突起があるためになかなか抜けないので
慎重な取り扱いが求められます。
ジンチョウゲの仲間
樹液に皮膚炎を起こす成分が含まれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
身近な草花でも意外とかぶれやすいものが多いですね。
特に汁に触れる事でアレルギーを起こす植物は多いので、気をつけましょう。
コメント