こんにちは!
数日前、老人ホームでのレジオネラ菌集団感染により
お年寄りが命を落としたという悲しいニュースがありました。
その感染源は、私たちの家にもある加湿器が原因という事でした。
加湿器と言えば、乾燥しがちな冬には欠かせない家電製品ですが
使い方によっては、このニュースのように
人体に害を及ぼすレジオネラ菌の温床となってしまいます。
それでは私たちは、レジオネラ菌の被害に遭わないために
加湿器を使うにあたってどんな事に気をつければ良いのでしょうか?
レジオネラ菌はこんな場所が好き
レジオネラ菌は50種類以上いて、それらを総称してレジオネラ属菌と呼びます。
レジオネラ属菌は、自然界の土の中や河川や湖沼などの淡水に生息していて
私たちの身の周りでは、冷却塔や循環式の入浴施設などに生息しています。
つまり、水を貯めておいたり、繰り返し使うような場所によくいます。
20℃~50℃の温度内で繁殖できて、36℃くらいが最も快適な温度です。
レジオネラ属菌の感染経路
レジオネラ属菌が含まれた水が、エアロゾルという細かい霧状の水になり
それを口から直接吸い込み、気道に達した場合に感染する事があります。
健康な普通の人がレジオネラ属菌に感染する事は少ないのですが
小さな子供、風邪気味の人、お年寄りなど、
体の免疫機能が弱くなっている人が感染した場合に重篤な症状が出る事があります。
主な症状は、寒気・高熱・吐き気・筋肉痛・意識障害など。
レジオネラ菌が繁殖しやすい加湿器・しにくい加湿器
さて、今回のニュースでは老人ホームに設置されていた加湿器が感染源という事でしたが
加湿器にも様々なタイプがあり、その全ての加湿器が
レジオネラ属菌の温床になってしまうというわけではありません。
ニュースになった老人ホームに設置されていた加湿器は、
超音波式タイプの加湿器でした。
加湿器の仕組みとして、タンクの水を気化させて放出するタイプのものが多い中で
超音波式加湿器は、超音波でタンクの水を細かい水(エアロゾル)に変えて放出します。
タンクの水の中でレジオネラ属菌が増殖していた場合、
その細かい水を直接吸い込んで感染してしまうというわけですね。
では、どのような加湿器ならレジオネラ属菌の感染を防げるのでしょうか?
レジオネラ属菌には、高温に弱いという弱点があります。
60℃以上のお湯に5分以上さらされると、レジオネラ属菌は死滅します。
というわけで、加湿器の中でも加熱式(スチーム式やハイブリッド式の過熱タイプのもの)
のタイプを選べばレジオネラ属菌の感染は防げると言えます。
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これから加湿器を買う予定の方は参考にしてください。
ただ、どの加湿器にも言える事ですが、日々のお手入れは必須です。
スチーム式加湿器だからと言って、お手入れ不要と言うことではないので
そこは気をつけてくださいね。
超音波式加湿器でレジオネラ菌を繁殖させない方法
では、超音波式加湿器を既に使っている場合ですが
ご安心ください、定期的にお手入れをすればレジオネラ属菌の感染は予防できます。
具体的には、
まず貯水タンクの水はこまめに取り替える事。
(継ぎ足して使わない事)
少々面倒だし勿体ないかもしれませんが、毎回取り替えましょう。
次に、1週間に1回は加湿器を分解して隅々まで掃除する事。
特に水が長時間留まる場所に発生しやすい「ぬめり」。
この「ぬめり」がレジオネラ属菌にとっての栄養源であり増殖のエネルギー源となるので
ブラシが届かないような部品の角の隅までキチンと掃除する事が大切です。
高濃度の塩素消毒や、先述の高温消毒がレジオネラ属菌には有効ですが
加湿器の機種によっては、そういった消毒方法が推奨されていない可能性もあるので
一度各メーカーに問い合わせる事をオススメします。
さいごに
超音波式加湿器は、レジオネラ属菌が繁殖しやすいという欠点はありますが
商品そのものはお手頃価格のものも多く、また消費電力も少ないので
きちんとお手入れさえすれば、家計に優しい優れた家電製品ですね。
加湿器のお手入れを欠かさずにこの冬を乗り切りましょう^^
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