こんにちは!
白菜といえば、冬に鍋料理や煮物などで大活躍する食材ですね。
私の友人の家庭では、ご主人が長ネギが嫌いなので代わりに白菜を入れるそうです。
私の家ではすき焼きに白菜は入れないのですが、
特に関西方面ではすき焼きに白菜を入れるご家庭も多くあるようですね。
そんな様々な鍋料理に引っ張りだこの白菜ですが、
時々黒くて小さな斑点のようなものが点々と付いている事があります。
白菜の色が白っぽいだけに、この黒い斑点は余計に目立ちますよね。
病気の白菜を買ってしまったの?
それともこれは、黒カビの一種??
などと不安な気持ちにもなるかと思いますが、
今回はこの黒い斑点の正体に迫りたいと思います^^
黒いブツブツの正体
白菜の黒い小さな斑点の正体。
それは、ポリフェノールです。
ゴマを振ったような見た目から、ゴマ症と呼ばれています。
「症」とついてはいますが、病気ではありません。
ポリフェノールなので
虫食いでもカビでもなくて、食べても人体に悪影響はありません。
黒いブツブツはなぜ出来る?
では、なぜ白菜の表面に黒い小さな斑点が浮き出てきてしまうのでしょうか?
それは、白菜があなたの元にやって来るまでの道中で、
何らかの原因でストレスを受けていた事を示しています。
具体的には、
・栄養不足または栄養過多
・収穫時期に長期間、低温に晒された
・狭い場所で生育した
などが挙げられます。
ストレスを受けた白菜には細胞内にポリフェノールが蓄積されていき、
そのポリフェノールによって細胞が色づいたものが
黒い小さな斑点となって、目に見える形で現れたのです。
収穫された後に低温で保管されてもゴマ症になるという事なので、
お店で買ったときにはゴマ症になっていなくても、
その後にご家庭の冷蔵庫に長期間入れられたままだったり、
冷蔵庫ではなくても冷たい風が吹き抜けるような寒い場所に置かれたりすると、
ゴマ症になってしまう事も考えられるという事ですね。
いずれにしてもゴマ症になった白菜は
なんらかの原因でストレスを受けてきたという事です。
ストレスを受けてきたという事は
白菜が生きるために頑張ってきた証拠でもありますが、
ミネラルバランスが普通の白菜よりも多少崩れている可能性があり、
日持ちの面でも普通の白菜より少し劣る可能性があるという事です。
…とはいえ、
個人的な感想としては、
黒いブツブツが出ている白菜に「まずっ!」と思った事はないので
少なくとも「風味」については、そんなに気にしなくてもいいんじゃないかなー?
とは思います…^^;
おわりに
白菜の黒い小さな斑点の正体と
発生するまでのメカニズムは、ご理解頂けましたでしょうか?
白菜のゴマ症は病気ではなく、その栽培環境が大きく影響する事なので
近頃では栽培環境にこれまで以上に気を遣うようになった農家さんも増えて来ています。
私たちも野菜だからと、ついつい冷蔵庫の野菜室に入れてしまいそうになりますが
その何気ない習慣が白菜の見た目を悪くしてしまうかも知れないんですねぇ´`
せっかく農家さんがゴマ症にならないように努力して下さっていても
私たちがその努力を台無しにしてしまっていたかもしれないと思うと、
ハッとさせられますね。
白菜のゴマ症は人体に悪影響はないですが、
見た目がどうしても気になってしまう…という方は
ゴマ症が出ている部分だけ包丁やピーラーで削ぎ落してしまいましょう。
斑点は葉を貫通しているわけではないので、簡単に取り除けます。
斑点があまりにも多いと、取り除く作業がちょっと嫌になっちゃうかもしれませんが^^;
そして取り除いた部分を集めると、なかなかの閲覧注意ものです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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