こんにちは!
秋になり、かぼちゃが美味しい季節になってきましたね。
かぼちゃは、グリルしたり蒸したり揚げたり煮たり…と、様々な調理方法で美味しく食べられる食材の一つですね。
でも、カボチャの甘みを味わいたくて買ったのに、期待していたほど甘くない…と、がっかりした事はありませんか?
実はカボチャは品種が豊富な野菜で、その品種によって特徴も様々、ゆえに味も様々なのです。
そこで今回は、甘いカボチャに巡り会うために、甘みの強い品種のカボチャや甘みの強いカボチャの見分け方などをご紹介していきます。
目次
かぼちゃは大きく分けて3種類
かぼちゃには大きく分けて3種類あります。
・日本かぼちゃ
・西洋かぼちゃ
・ぺポかぼちゃ
この中でも特に西洋かぼちゃが甘みが強いと言われています。
西洋カボチャとはどんなかぼちゃ?
南アメリカの高冷地の乾燥地帯が原産。
日本に伝わったのは19世紀頃、明治時代と言われています。
当初は飼料用として輸入されましたが、後に食用に品種改良されました。
そのおいしさから、現在の日本のカボチャ市場の9割を西洋カボチャが占めています。
西洋カボチャは、完熟させてから食します。
実がホクホクして甘いものが多いのが特徴です。
そこで今回は、この3種類の中でも西洋かぼちゃに的を絞り、更に西洋かぼちゃの中でも代表的な品種のかぼちゃをご紹介していきます。
甘みの強い代表的な品種はこれだ!
・えびす
重量は約1~2kg程度で果肉は濃黄色で厚く、肉質はやや粘質がかった粉質で食味良好。
収量がとれ環境に柔軟に適応するので、日本のほとんどはこのかぼちゃといわれており、もっとも一般的なかぼちゃになります。
・雪化粧
白皮が目立つ、ホクホクカボチャです。
実は2~3kg前後、ごく強い粉質(ホクホク)で甘みが強く、食味はとてもすぐれています。
貯蔵性に優れ、3か月たってもおいしく食べられます。
・白爵
お菓子にように甘いのが特徴。
草勢は強いが遠なりで実着きはあまりよくないのですが、極強い粉質で非常に味が良いと評判です。
開花後45日で可食期になり、50~55日で完熟期を迎えます。
3ヶ月以上の貯蔵が効き、収穫後1ヶ月後から特に糖度が高まり、おいしくなります。(皮はかなり硬い)
・打木甘栗
円錐栗型で、果肉は厚く粘質で、しっとりとした味わいが特徴です。
極早生で、着果もよく、食味も良好で果皮の朱色が鮮やかで、料理の彩りとして親しまれています。
重量は1kg前後。
甘くておいしいカボチャの見分け方
甘みの強い品種をご紹介してきましたが、同じ品種のカボチャのはずなのに、ものによって甘みが強かったり、逆に甘みが全然ないものも、ありますよね。
どうせ買うなら甘くておいしいカボチャを選びたいものです。
そこで、スーパーで美味しいカボチャを見分けるコツをご紹介します。
―丸ごとカボチャの場合―
・皮全体の色が濃く、一部が濃いオレンジ色
カボチャは成熟していき、甘みが強くなるに従って、皮全体が黒っぽくなっていきます。
また、カボチャを転がしてみると、一部がオレンジ色になっている部分がありますが、これはカボチャが畑にいた頃に、日光が当たらず地面と接していた部分です。
この日光が当たらなかった部分は、カボチャの実の色そのものでもあるので、この部分の色が赤みが強く濃い色であるほど甘みが強いと言えます。
皮が黒っぽく、実の色が濃く赤みの強いものを選びましょう。
・皮にハリがあり、重さがある
カボチャは受粉から十分な日数が経っていない未熟な状態で収穫してしまうと、ホクホクしていなかったり、甘みが足りないカボチャになってしまいます。
皮に立てても凹まないくらいに固く、更に持つとずっしり重みがあるカボチャは完熟で収穫された証拠です。
・皮にツヤがあり、左右対称
十分な養分を吸収してミネラル豊富に育ったカボチャの皮にはツヤがあります。
また、健全に育たなかったり、受粉不良のカボチャの場合は実の形がいびつになるので、形がちゃんと左右対称のものを選びましょう。
・軸が太く、切り口がコルク状に乾燥している
カボチャの軸が太いのは、それだけ養分をたくさん吸収したという証拠です。
カボチャを収穫してから日陰で2週間~1ヶ月ほど風通しの良い日陰に置き、軸がコルク状になるまでカラカラに乾燥させる事を「キュアリング」と言います。
キュアリングという言葉もあまりなじみがありませんが、「追熟」という事です。
収穫直後のカボチャは、渋くてあまり甘くないのですが、このキュアリングをする事で、カボチャの中のデンプン質が糖へと変化していき、甘みが一層強くなるのです。
―カットされたカボチャの場合―
スーパーで売られているカボチャは、丸ごと1個よりもカットされた状態で売られている事が多いかもしれませんね。
カットされていると、カボチャの実の状態が一目瞭然なので、丸ごとのものよりもおいしいカボチャを簡単に見分けやすいかもしれません^^
ここでは、カットされた状態でおいしいカボチャを見分けるポイントをご紹介していきます。
・種が大きくてぷっくりと太っている
種が育っていない、太っていないカボチャは、未熟なうちに収穫されたという事なので、ホクホクしていなかったり、甘みが足りないカボチャになってしまいます。
・果肉が濃いオレンジ色で、肉厚、蜜が確認できる
果肉の色が濃いオレンジ色の方が、より甘く濃厚で栄養価も高いカボチャです。
また、断面をよく見て皮が薄く果肉が分厚いものを選びましょう。
果肉の色が全体的に薄くて見るからに水分が多そうなカボチャは、調理するとやはりべちゃべちゃになってしまい、特に煮物だとおいしくないのです(ノД`)
断面全体にカボチャのスジがうっすら見えるようなものもNG。
そして、糖分が十分に詰まっているカボチャは、皮と果肉の境目あたりにポツポツと透明な塊となって表れ、目で見て確認できます。
・果肉全体がゆで卵の黄身のようにきめ細かく、白い粉がふいている
煮物を作った時に、仕上がりがまるで焼き芋のようにポクポクになるととってもおいしいですよね!
そんなカボチャの果肉の特徴は、全体的にまるでゆで卵の黄身のようにきめ細かいマットな質感で、なおかつ断面全体が白っぽく粉がふいた状態のもの。
やっぱりスジが見えるような果肉はご法度なんですね^^;
かぼちゃを茹でるときは水から?沸騰してから?どっちがいいの?
かぼちゃを茹でるとき、かぼちゃを甘くする働きを持つ酵素が活発になる温度というものがあります。
それが大体60℃~と言われているそうです。
ということは、かぼちゃを甘く茹でたい場合は沸騰してからよりも、水の状態からかぼちゃを入れたほうが甘くなるという事ですね!
茹で方によっても甘みを増すことが出来るって驚きですね。
甘いカボチャが好きな方はぜひこの豆知識を覚えておくようにしましょうね!
さいごに
甘みが強い品種のカボチャと、甘くて美味しいカボチャの見分け方をご紹介しました。
甘くてホクホクしたカボチャは、口に入れただけで幸せな気持ちになりますよね^^
カボチャを買う際には、よく見極めて美味しいカボチャを選べるようにしましょう。
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