こんにちは!
毎度おなじみ、びじゅチューン!の世界観を
どうにか自力で紐解いていこうと、もがき頑張るコーナーです^^
今回ピックアップするアニメは、「風神雷神図屏風デート」。
モデルとなった作品は、
俵屋宗達作「風神雷神図屏風」です。
風神雷神図屏風デートのストーリー
早口言葉みたいな「風神雷神図屏風デート♪」の出だしで始まる歌。
井上さんが「風神雷神図屏風」をみたとき、
井上さんには、「待ち合わせ場所に駆け付けた風神と雷神が出会った瞬間」
のようにみえたんだそう。
確かに「風神雷神図屏風」はパッと見、コワモテの二人ですが、
よーく見てみると、表情は意外と明るく、むしろちょっと笑っているようにすら見えます。
二人とも雲に乗って、お召し物を風になびかせて向かい合っている様子が
確かに「待ち合わせ場所に急いで来ました!」感が、しなくもないですね。
そこから、密かにオフィスラブを楽しむ風神雷神というストーリーが
出来上がったのですね^^
歌もアニメも全体的に平和でほんわかとした暢気な感じが私は好きです。笑
表向きは仕事仲間♪のシーンでは風神も雷神もスーツにネクタイを締めていますね。
ということは、二人とも男性という設定なのでしょうか…?
でもアニメが進んでいくと、プロポーズされちゃうのかな?!…と、
顔を赤らめながら妄想を膨らませる雷神が可愛らしいですね♡
給湯室のシーンで雷神のスマホに
雷太鼓のストラップがついているのが良い味出してます!
そして給湯室の背景がいやにリアルで
チェック柄の布巾がシンクにかけてある感じとか
ものすごいリアルじゃないですか?!
私はアニメなのに給湯室の描写がリアルすぎて
なんかこう、、、現実に引き戻される感覚があります^^;
二人は華の金曜日に金屏風で待ち合わせてドライブデートへ逃避行します。
ここで出てくる謎ワード「たらしこみの雲カー」ですが
これは作者の俵屋宗達がこの作品で雲を描く際に使った
「たらしこみ」という技法からきていると思われます。
この技法は、今でこそイラストや絵画で普通に用いられていますが
当時は大変珍しい技法だったんですね~
この「たらしこみ」とは、最初に薄い色の絵の具で塗り、
その絵の具が乾かないうちに今度はその上に濃い色を垂らすことで
両方の色がにじんで何とも言えない絶妙な色合いを作り出すことです。
俵屋宗達氏はこの技法を風神雷神図屏風の中で
風神と雷神がそれぞれ乗っかっている雲の部分に用いたのです。
宗達といえばたらしこみ!!っていうくらいの代表的な技法なんだとか。
風神と雷神がそれぞれそ「たらしこみ」で描かれた雲に乗っているから
「たらしこみの雲カー」という事なんでしょうかね。
この雲カーに初心者マークがついているのが気になっているのですが
井上さんの過去のヒット作「赤ずきんと健康」で
赤ずきんが運転する車にも初心者マークをペタッと貼り付けるシーンが出てきます。
初心者マークにこだわる井上さん…
風神と雷神は雲カーで脱走し
風と雷を巻き起こして、職場での立場からいったん遠く離れてデートを楽しみます。
このあとのシーンで風神はなぜかバーベキューをしていますね…
そのとなりでは雷神が池を眺めていて、池からは魚が飛び跳ねて踊っています。
謎過ぎます…原作と何かリンクしているのか調べたのですが全くわかりませんでした…
そのあとは雷神の妄想が加速します(笑)
誕生日は金屏風でプロポーズされちゃったりして?!と、
ベッドの中で一人妄想してニヤニヤしています。
雷神の部屋、そこかしこに稲妻マークがちりばめられているので
ぜひ動画を一時停止してチェックしてみてくださいw
しかもサイドテーブルには風神の写真がwww細かい^^
琳派・俵屋宗達について
江戸時代初期の画家・俵屋宗達については不明な点が多く
この「風神雷神図屏風」についても、はっきりと
宗達が描いたという証明が残っているわけではないのだそうです。
また、琳派とは、血のつながりや師弟関係とは違った
「私淑」というつながりを持った一派になります。
「私淑」とは、平たく言えば心から崇拝する事。心の中で師と崇める事です。
俵屋宗達の絵に心酔した尾形光琳が、
その表現技法や構図などを自分の絵に取り込み、
更にそこに光琳ならではのオリジナリティを持たせていきました。
そして光琳の絵に心酔した酒井抱一が、同じように光琳に傾倒していきました。
そうして俵屋宗達の画風をもとに広がっていった一派の事を、
後々になって琳派と呼ぶようになったのです。
ちなみに、今回のアニメ内で宗達・光琳・抱一は歌詞カードを持っていますw
今回は顔に名前がそのまま書かれているのでとってもわかりやすい(笑)
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました^^
コメント