潮干狩りで出会える生物たち~危険生物にはご注意を!~

こんにちは!
前回前々回の記事では、潮干狩りに適した服装や道具、そしてマナーや貝をたくさん採るコツなどをご紹介してきました。
実際の潮干狩り場でアサリやハマグリはもちろん採れますが、なにせ広い海ですから、アサリやハマグリ以外にも生息している生物はたくさんいます。
潮干狩りをレジャーとして楽しむもう一つのポイントは、ここにあると個人的には思います!
アサリやハマグリは、きっと大人なら少なくともどちらかは食べた事があるのではないでしょうか。
どちらも良い出汁が出て、料理の肝になる食材ですよね!
しかし、潮干狩り場では見た事もないような生物もいるのです。
未知なる生物との出会いは、とても新鮮な感覚を私たちに与えてくれます。
それもまた、夏の良い思い出となるのではないでしょうか^^
一方で、潮干狩り場で出会う生物の中には私たちにとって危険な生物もいます。
せっかくの夏の思い出が痛くて苦い思い出にならないよう、危険な生物もしっかり知識として身に付けておきましょう!

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潮干狩り場にいる生き物たち(無害な生き物編)

・ホンビノスガイ


ハマグリにちょっと似ているけれど、実は外来種です。
味は悪くないですが、やはりハマグリには劣ります。

・マテガイ


貝?という外見ですが、貝なんです。
塩分濃度に敏感で、急激な変化があると巣穴から飛び出すという性質を利用した漁法が有名です。
味はアサリに似て美味です。

・ツメタガイ


アサリなど二枚貝の殻に穴を開けて中身を食べてしまうため、食用としてよりもアサリなどを食害する巻貝として有名です。
食用としてはあまり…ですが、千葉県では郷土料理として食べられるそうです。

・カガミガイ

白くて丸くて平たい二枚貝で、大きさは8センチ前後です。
熱を通すと身が硬くなることもあって、味は良くなく人気がありません。

・バカガイ(青柳)

関東ではお寿司の高いネタとして有名ですが、関西では主に干物に加工されます。
貝殻は薄くもろいため、持ち帰る際は気を付けて運びましょう。

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潮干狩り場にいる生き物たち(危険な生き物編)

・オニヒトデ


全身をトゲに覆われた大型のヒトデ。
そのトゲには強い神経毒があり、皮膚に刺さると激痛が走ります。
トゲは鋭い上に脆く、皮膚に刺さると折れて皮膚の中に残る場合があります。
オニヒトデから刺しに来ることはないので、もし見つけたら不用意に近づかないように気を付けましょう。

・アカエイ


浅い海の砂地や泥地の砂や泥に紛れてカモフラージュして生息しているので、アカエイを気付かずに踏んでしまった際に毒トゲで攻撃されることがあります。
長い尻尾の中ほどに10センチほどの長くて太いトゲがあり、そのトゲに毒腺があります。
トゲをよく見るとノコギリの歯のようになっていて、一度刺さると抜けにくくなっています。
アカエイの毒は「タンパク質毒」と言われ、刺さったトゲの周囲の細胞から破壊され壊死を起こし始めます。
そのため、完治するまでに長い年月を必要とする場合も少なくないです。

・クラゲ


その透明でプルプルした不思議な外見から、特に小さなお子さんは触ってみたくなってしまうと思いますが、ご存じのようにクラゲの触手には毒針が仕込まれているので触ってはいけません。

・ヒョウモンダコ

体長10センチほどの小型のタコで、ヒョウ柄のようなもようがあります。
ヒョウモンダコの唾液に含まれる神経毒はフグの内臓に含まれている毒と同じテトロドトキシンというもので、猛毒です。
タコの方から襲ってくることはありませんが、ヒョウモンダコを見かけたら噛まれないように注意しましょう。

・イモガイ

殻の長さが10~20センチの巻貝です。
殻が里芋のような形をしている事からこう名付けられました。
イモガイは自分より俊敏な魚を捕食するために、毒銛という毒を噴射する細い管のようなものが発達しています。
イモガイが噴射するこの毒は非常に危険で、獲物は瞬時に麻痺して動けなくなります。
ただこの貝、大きくて美しいので、ついつい手に取ってしまいがちで、イモガイの毒で命を落とした人も何人もいるんだとか…
里芋型の巻貝には、くれぐれもご注意を。

・カツオノエボシ

クラゲの仲間のような外見ですが、実は互いに共生している有識体組織のコロニーなんだそうです。
カツオノエボシのトゲはかなり危険で、痛みも長い場合は数日間続くのが特徴です。

まとめ

潮干狩りで出会える(かもしれない)生き物を無害なものと有害なものとに分けてご紹介しました。
特に有害な生き物を見つけた場合は、近付かない事がベストです。
どの有害生物の毒も、最悪の場合は命を落とす事例が報告されているものばかりです。
せっかくの海レジャーなんですから、楽しい思い出にしたいですよね。
これを機にぜひ海辺の生き物たちについて、頭に留めておいて頂けたらと思います^^

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