アリってどんな特徴と構造を持ってどんな生涯送るかご存知ですか?

こんにちは!

春になり暖かくなってくると

動物や昆虫の動きも活発になりますが

春になるとよく見かけるようになる身近な昆虫の中に、蟻(アリ)がいます。

いつの間にか家の中に入って来ていたり

自分の体より何倍も大きな虫を自分たちの「食糧」とみなして襲ったり

よく考えてみれば私たち人間には

色んな意味でとても真似出来そうにない生き様を見せてくれるアリですが

そんなアリはどのようにして生まれ、どのように生活しているのかを

ご紹介したいと思います。

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アリの基本的な特徴と体の構造

生態

分類:ハチ目・スズメバチ上科・アリ科(ハチとは近縁)

エサ:雑食(種類による)

体長:
日本にいるアリの中で最大はクロオオアリで、約7~13mm。
逆に日本最小のアリはコツノアリで、約1mm。

分布:
世界中の熱帯から冷帯までの様々な場所で見られます。
前述のクロオオアリは、平地の日あたりが良い場所に住んでいます。
身近な例で言うと、学校の校庭や公園、家の庭などです。

活動:昼行性(羽アリは除く)

体の構造

触覚:においを感知します。

目:複眼。明るさを感じる程度で視力は弱いです。

口:
大あごが発達していて、土や小石の運搬や
大きなエサを小さくカットするのに役立っています。
大あごの下には口ひげが生えていて、ここで味を感じます。

アリの一生(クロオオアリ編)

空中で結婚

5月下旬から6月上旬の湿気が多くて風のない日、

蟻の巣穴から羽の生えた蟻が次々と姿を現し、飛び立っていきます。

体が大きい羽蟻がメスで、体が小さい羽蟻がオスです。

羽蟻たちは、他の巣穴から飛び立ってきた蟻たちと空中で出会い、空中で交尾をします。

交尾が終わると、オスの羽蟻は死んでしまいますが、

メスの羽蟻は地上に降り立ち、自分で自分の羽根を食いちぎり

地面に穴を掘って産卵の準備に入ります。

そう、このメスの蟻が、後の女王アリなのです。

蟻の巣は、地中にいくつもの部屋があるのですが、最初はこうして交尾を終えた女王アリが

産卵のために作った一つの部屋から始まっていくのです。

アリの巣、誕生

最初の部屋は、地面からおよそ10cm程度の深さに掘られます。

最初の部屋が出来上がると、女王アリはその中に入り、

内側から出入り口を塞いで産卵を始めます。

卵は長さが2mmほどの細長い形状で、最初の産卵では約15個ほど産み落とされます。

本来なら卵の世話は働きアリの仕事なのですが、

あいにく最初の産卵で働きアリはまだいないので女王アリが自ら卵の世話をします。

アリの卵はカビが生えると死んでしまうので、

カビが生えないように卵をなめたり、位置を変えたりして世話をします。

女王アリのたった一度の子育て

卵は約二週間ほどで孵化し、女王アリがエサを与えて育てます。

でも、女王アリがいる部屋の出入り口は塞いでしまって、出入りが出来ません。

では女王アリは、どこから自分の幼虫たちへのエサを持ってくるのでしょうか?

なんと女王アリは、かつて羽を動かすために使っていた

筋肉を溶かして幼虫に与えるのです。

そんな母からの大きな愛を受けながら

、幼虫は約4週間の間に4回脱皮を繰り返した後に2週間のさなぎ期間を経て、

やがて立派な働きアリとして成長していきます。

働きアリ、誕生

さなぎから成虫へと成長した働きアリは、最初は女王アリからエサをもらいますが、

2週間ほどすると自らエサを探しに外へと出て行くようになります。

最初に生まれた働きアリが成虫になると、もう女王アリは産卵に専念するようになります。

卵や幼虫の世話も、自分の食糧や体をキレイにするのも、巣作りも、

全て働きアリがするようになります。

女王アリは毎日産卵を続け、約10年ほど生きます。

女王アリが死んだアリの巣はやがて滅んでいきますが、

巣が誕生してから5年ほど経ち、巣が大きくなった頃、

羽アリたちが生まれて巣立って行き、遺伝子は受け継がれていきます。

さいごに

毎年蒸し暑くなる頃に羽アリが大発生するのには、こんな理由があったんですね。

羽がついている上に体がやたら大きい羽アリは

家の中で見つけるとちょっと気持ち悪いですが

空中で恋をするため、そして遺伝子を存続させるという重要な使命のために

生まれてきたのが彼らなんだなと思うと、殺すのは可哀想になって来ませんか?笑

もし蒸し暑い日に家の中に迷い込んできた羽アリを見かけたら、

そっと大空に逃がしてやりましょう。

 
最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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