こんにちは!
インパクトのある見た目が特徴で
その長い脚と俊足を武器にゴキブリを捕食する事で有名なアシダカグモですが
先日、我が家のアシダカグモが見せた謎の行動をご紹介したいと思います。
毎年、暖かくなってくると家の中でアシダカグモを見る機会が増えてきて、
真夏ぐらいになってくると家の中の各部屋にアシダカグモが常にいる
という状態が自然と出来上がっています。
縄張りがあるのか、同じ部屋の中で見かける軍曹の数はたいてい1匹、
多くても2匹までしか見た事はありません。
しかし、当たり前の話かもしれませんが、
ゴキブリがあまりいなそうな部屋(=ゴキブリの餌となる物がない部屋)には
アシダカグモもいない傾向があります。
我が家の場合、キッチンやリビングには毎年ほぼ必ずいますが
よく窓を開けて換気をしている風呂場や脱衣場でも見かける事は多いです。
その一方で、あまりつかわれていない和室にはアシダカグモもいない場合が多いです。
つい先日の事。
夜の11時頃だったと思います。
洗濯物を畳むために和室にいた際、ゴキブリに遭遇しました。
和室には普段、アシダカグモはいないので、きっとこのゴキブリは
このまま私が見逃してしまえばアシダカグモに捕食される事もなく
家の中のどこかへ移動して生きながらえてしまうだろう。
もしかしたら移動した先で軍曹に見つかって捕食されるかもしれませんが
それはいつになるかわからないし
何よりせっかく目の前に害虫が現れたのだから仕留めてしまいたい
という気持ちが勝り、私はすぐに殺虫剤を持ってきてゴキブリに向かって噴射しました。
ゴキブリは驚いてサササッと走り去っていきましたが
殺虫剤は確実にゴキブリに降りかかったはずなので
ひとまず安心して殺虫剤を片付けました。
そして再び洗濯物を畳もうと和室に戻ると
今度は部屋のど真ん中にゴキブリをくわえた大きなアシダカグモがいるではありませんか!
くわえているゴキブリの色味や大きさから判断するに
先程私が殺虫剤をスプレーしたゴキブリで間違いなさそうです。
私がちょっと席をはずした間に、我が家の和室で静かにハンティングが行われたようです。
ゴキブリもなかなか俊足だと思いますが、そのゴキブリよりもはるかに俊足なアシダカグモ。
お見事という言葉しか見つかりません。
そんな密かな感動はさておき、殺虫剤が降りかかったゴキブリを
アシダカグモが食べてしまえば、アシダカグモもその殺虫剤の毒に確実にやられて
命を落としてしまうでしょう。
でもアシダカグモはしっかりゴキブリをくわえている…どうしよう!!!
なんとかアシダカグモにそのくわえているゴキブリを手放してもらえないものかと
とりあえずアシダカグモの後を追いかけてみるものの
アシダカグモもせっかく仕留めた大好きなゴキブリをそう簡単には手放してくれません。
私がオロオロしているうちにアシダカグモは
足早に和室の向こうの薄暗い廊下へと消えていってしまいました…
「なによ!これ(ゴキブリ)欲しいの?あげないわよ!アタシが捕まえたんだからねっ!」
とでも言いたげな後姿でした…(メスだったかは分からないけれど)
翌日。
昨日のアシダカグモが殺虫剤の毒にやられてしまったんじゃないかと心配だったので
アシダカグモが消えていったあたりを探してみました。
すると、アシダカグモが消えていった廊下と、和室を仕切る障子に妙なものが…
その障子は下半分にガラスがはめ込まれているタイプのものだったのですが
そのガラス部分の上の方にゴキブリがひっついていたのです!
よくよく見てみると、ガラスにひっつけられているのはゴキブリの背中の部分で
ゴキブリの背中の部分が何か接着剤のようなネバネバしたもので
ガラスに貼り付けられている様子。
ゴキブリは既に息絶えていますが、捕食されたような形跡はありません。
状況的に昨日のあのゴキブリで間違いなさそうです。
そしてゴキブリ自身が自分の意志だけでこのような格好を取る事はまず無理だと思うので、
ゴキブリをハリツケの刑に処したのはあのアシダカグモと考えて間違いなさそうです。
となると、昨日のアシダカグモは結局ゴキブリを食べなかったという事になりますね。
調べてみたところ、アシダカグモのような
網を張らずに走って獲物を仕留めるタイプのクモは
食糧を備蓄するような習慣はないそうなので、今回このハリツケにされたゴキブリも
備蓄の目的でこのような姿にされたわけではなさそうです。
謎行動ですが…もしかしたら、殺虫剤の有毒成分を五感で感知したのかもしれませんね。
その日以降、和室ではアシダカグモを見ていないので
ちゃんと生き延びているのか若干心配ではありますが
なにはともあれ、ゴキブリが食べられていなかったので
とりあえずは一安心といったところです。
このような感じで、アシダカグモとの共存生活はなかなか刺激的で楽しいですよ~^^
本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました!
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