七夕に笹竹を使うのはなぜ?入手方法や短冊・七夕飾りの意味も解説

七夕


七夕になると、願い事を書いた短冊や折り紙で作った七夕飾りを
笹の枝葉にくくりつけて飾る慣習がありますね。
そういった慣習にはどんな意味があるのか、ご紹介していきます。
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笹竹が使われる理由

古来より、笹竹は神聖なものとして大切に扱われてきました。
笹竹は根が強く、繁殖力も強く、風雪寒暖にも強い事から、
生命力や神秘性を兼ね備えているとして昔から神事に使用されてきました。
また、笹の葉が擦れ合う音は神様を招くとされ、
こうした理由からも笹竹は神聖なものとして扱われてきました。
七夕の由来は前回の記事でも解説しましたが、その由来の中に
「秋の豊作を願う」「お裁縫の上達を願う」といった事も挙げられていました。
神様への祈りを捧げるためのツールの一つとして、
神聖なものとされる笹竹が使用されてきたわけですね。

江戸時代から続く風習

笹竹に短冊をつるして願い事をするようになったのは、江戸時代からです。
手習いごとをする人や、寺子屋で学ぶ子が増えたことから、
星に上達を願うようになったのです。

笹竹の入手方法

精の強い笹竹ですから、江戸時代にはそこら中に生えていて苦労なく入手出来たでしょうが、
現代の日本ではお住まいの地域によっては笹竹が入手困難という事も十分あり得ます。
そこで笹竹の入手方法を調べてみたのですが、七夕シーズンに限り、
花屋さんやホームセンターなどで購入出来ます。
ただし比較的枯れるのが早く、枝先や刃先は尖っているので、
特に小さなお子さんがいるご家庭での取り扱いには十分気をつけてくださいね。

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五色の短冊の意味

七夕の歌にも「五色の短冊」と出てくるように、七夕で使う短冊は五色が原則。
この五色は中国の陰陽五行説に由来しており、
「青(緑=木)、赤(=火)、黄(=土)、白(=金)、黒(紫=水)」を表していて、
「この世の全ての根源である」という意味です。
とそれぞれの色の持つ意味は
以下の通りです。
青=仁
徳を積む・人間力を高める
赤=礼
父母や祖先への感謝の気持ち
黄=信
信頼、知人・友人を大切にする
白=義
義務や決まりを守る
黒=智
学業の向上

この5色は、日本の歴史や文化に深く関わっていて、
七夕いだいの様々な年中行事でもこの5色の組み合わせを見る事があります。
元々は中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)という機織りや
お裁縫の上達を祈る行事であるため、その際に祭壇を設けてお供えをした傍に目印として
神聖な笹竹を立て、その枝葉に五色の織り糸を掛けたのが始まりです。
その後、長い年月を経てお供えはお飾りへ変化を遂げ、
笹竹に掛けられるようになりました。
そういった経緯なので、短冊以外の七夕飾りにも一つ一つちゃんと意味が存在します。
吹き流し:
織姫の織り糸を表します。
その昔に笹竹に五色の織り糸を垂らしていたものを
紙で模したものが現代の吹き流しになります。
紙風船かくす玉に五色の紙テープを適当な長さに切って貼りつけます。
網飾り:
魚を捕る網を表しています。
豊年豊作大漁の願いを込めて飾ります。
折鶴(千羽鶴):
「鶴は千年」にあやかり長寿を願い、長寿のシンボルである鶴を折り紙で折ります。
神衣(かみこ):
紙の人形(着物)を飾ると、裁縫が上達し、着るものに困らなくなるといわれています。
災いを人形に移すという意味もあります。
財布(巾着):
金運上昇を願い、折り紙で折ったり、本物の財布を下げたりします。
くずかご:
ものを粗末にしない・倹約と清潔を大切にするという意味で、
七夕飾りを作る時に出た紙くずを、折り紙のかごに入れてつるします。

七夕飾りや笹は、七夕の夜のためのものなので翌日には取外します。
本来は川に流して清めるものですが、現代の日本でそれをやると色々な面で良くないので、
川には流さないで小さく切ってごみの日に出しましょう。

まとめ

笹の葉を使う事や、折り紙などで作る七夕飾りの一つ一つにまで
ちゃんと意味があるのですね。
一つ一つの意味を知ると、七夕の準備もまた一層楽しいものになりそうですね^^

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