こんにちは!
春から秋にかけての季節は、
普段運転をしない方でも旅行や遊びで車を運転する機会が増えますね。
その目的地に自然豊かな山を目指す事もあると思いますが、
その道中で、もし、長く続く下り坂の道を運転中にブレーキが効かなくなったら、
あなたはその時どう対処すればいいか、わかりますか?
下り坂で車のブレーキが効かなくなるという事は、
自分や同乗者だけでなく、周囲の車や家、通行者たちの命を脅かしかねない事態ですから
即座に車を止める努力をする事が求められます。
目次
ブレーキが効かない時、絶対にやってはいけない事!
下り坂でブレーキが効かない…!?
想像しただけで心臓がギュッとしてしまうような事態ですが
こんな時こそ、まずは落ち着いて…といっても、
もし実際にそんな状況になってしまったら私も冷静でいられる自信はありませんが^^;
もしパニックに陥っても、絶対にエンジンを切ってはいけません。
エンジンを切るとハンドルが重くなるので、操作がしにくくなってしまいます。
また、ブレーキペダルも重くなるため、
もしブレーキが復活しても踏みにくくなってしまいます。
また、パニックになって車外に飛び出す事も絶対にダメです。
前後から別の車が来る事もありますし、
スピードが出ている車から飛び出して無傷で済むなんて
映画の世界の話だけと思ってください。
私たちはトム・クルーズでもジャッキー・チェンでもないですからね!
それにドライバーとしての責務を放棄している事にもなり、
自分だけでなく周囲にも迷惑をかける事になります。
ブレーキが利かなくなったら、まずして欲しい事
ブレーキが効かなくなったと感じたら、
まずフットブレーキから一旦足を離し、
再び何度かトントントンと踏み直してみてください。
これでブレーキが復活する場合があります。
それでもダメだったら、フットブレーキからは足を離してエンジンブレーキを効かせます。
エンジンブレーキとは?
運転中にアクセルペダルから足を離したままにすると徐々に速度が落ちていきますよね。
細かい仕組みの説明は割愛しますが、あの状態がエンジンブレーキが効いている状態です。
それをこの場面でも活かすという事です。
その状態で、次にギアを落としていきます。
ギアとは、車を停車させるときに「P」、
バックする時に「R」と切り替えたりする、あれです。
普通の運転中ならギアは「D」になっているでしょうから、
「2」「L」にギアチェンジします。
このとき注意したいのが、ギアをいきなり「L」に入れるのではなく、
「2」→「L」と、徐々に低速にしていくという事です。
急に低いギアに入れてしまうと、
エンジンの回転数が上がり過ぎてエンジン自体が壊れてしまう可能性があります。
それから、サイドブレーキがある場合はサイドブレーキを引きます。
この場合も、一気に引いてしまうと
タイヤがロックされてスピンするなどの危険があるので
何回かに分けて引いていくようにします。
それでも速度が落ちない…最終手段は?!
上記の方法を試しても車の速度が落ちない…
そんなときは、多少強引でも車を止めなくてはなりません。
その具体的な方法とは、
・山側の溝に車輪を落とす
・ガードレールに車体を摺り寄せる
・緊急待避所を活用する
など。
緊急待避所は、山道だけではなく狭い農道などにも設けられていますが
農道に設けられている待避所の目的は「車同士が行き違う」ためのものなのに対し
山道のそれは「ブレーキが効かなくなった場合に
進入する事で車を減速・停車させる」ためのもの。
こんな感じのものです↓
坂が続く山道などでは数か所にわたってこの緊急待避所が設けられていますので
山道を上る際に緊急待避所がある場所をあらかじめ確認しておき
帰る際には来た道と同じ道を通るようにすると、緊急時もより冷静に行動できますね。
また、山道における緊急待避所
(場所によっては「待避所」ではなく「避難所」と表記されている)には
速度制御不能に陥った車が進入したときに減速・停車出来るように
進行方向に対して垂直に、そして何列かに渡って砂利が山積みにされていたり、
タイヤが積まれていたりします。
進入時の速度にもよりますが、ガードレールに車体を擦り付けて減速・停車を試みるよりも
緊急待避所に潔く突っ込んでしまった方が、
確実に車を止められるんじゃないかなーと、個人的には思います。
ブレーキが効かなくなるなんて事は実際に起こるのか?
車の性能は日々進化しているこのご時世に
下り坂でブレーキが効かなくなるなんて事、本当にあるの?
そう感じる人もいるかもしれませんが、ブレーキ操作を間違えると普通に起こる事なんです。
だから坂が続く山道などでは緊急待避所なんてものが何か所も設けられているわけですね。
高速道路や長く続く坂道などでフットブレーキを強く踏んだり、ずっと踏み続ける事で
フットブレーキが効きにくくなる、あるいは効かなくなる事があり、
これらは「べーパーロック現象」「フェード現象」のどちらかです。
フットブレーキを使い続ける事によって生じた熱が液圧系統内部に影響を及ぼすか、
ブレーキパッドなど摩擦材に影響を及ぼすかの違いです。
なので、もしどちらかの現象が原因でブレーキが効かなくなった場合は
極力フットブレーキを使わず放置して冷却させる事が
フットブレーキ回復への対処法となります。
そうなる前にエンジンブレーキを使った減速や、
ギアを「2」や「L」に入れるなどして運転すれば予防できます。
運転に不慣れな人や自信がない人などは、
フットブレーキを使い過ぎないという事を頭の片隅にでも入れておきましょう^^
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