新聞配達のアルバイトってどうなの?という疑問に経験者が回答します

体験談

こんにちは!

みなさんのお家では、新聞購読してますか?
私は実家にいた頃は家族が購読していましたが、実家を出た今は新聞とは無縁の生活を送っています。

それでも、「地域新聞」なるものが毎週木曜の早朝に勝手にポストに入れられます^^;
どうやら週によって配達する人間が違うらしく、たまにドアポストへの新聞の差し方が乱暴な人がいて、たまに起こされてイラっとする事もあります(笑)
そんなとき、私は新聞配達をしていた頃の事を思い出すのです。
新聞配達って、やるまでは簡単だろうと思っていたのですが、やってみると全然そんな事なかったんですよね~^^;

今日は、私が20代だった頃に新聞配達をして意外だった事やビックリした事などをお話しようと思います。

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当時の私の状況

当時の私は20代後半で、フルタイムのパートで経理事務員をしていました。
月収は手取り11万ほど…時間給なので月によっては10万を切ることもありました。
しかし仕事そのものは好きだったのと、実家を出て一人暮らしがしたいという夢があったので、その資金のために夜の時間帯で副業出来ないかと考えたのです。
そんな中で見つけたのが、家族が購読していた新聞の折り込みチラシに入っていた、その新聞を配達しているお店での新聞配達員募集のチラシ。
面接はこの新聞屋さん(チェーン展開している)の社長がしてくださったのですが、実は家が近い事や、社長と出身高校が一緒だった事、社長のお子さんとちょっとした知り合いだった事など共通点が色々あって、更に私のように何か目的があって頑張る人が社長は好きだったようで(笑)即採用して頂く事に。
でも、結局しんどくて数ヶ月で辞めてしまいました^^;

新聞配達、ここが大変

・配達先と配達する新聞の種類を全部覚えなければならない

私が働いていた新聞屋さんでは、
新聞屋さんが配達地域を契約件数などを元に独自に更に区分けし、
配達員はその区分けされた地域を1ヶ所or2ヶ所担当して配達するという決まりでした。

完全歩合制で、一件180円とかだったような…(ここはうろ覚え)
なので、担当する区域によって収入に差が出ます。
私が担当した区域はたまたま市内では人口密集地だったので契約数もその分多くて、月収10万弱といったところでしたが
人口があまりない区域ではその半分も行かない区域もありました。
拠点となる新聞屋から距離が遠い区域の場合には、一件180円の歩合に追加で「遠方手当」なるものをつけていると、社長から聞きましたが金額は不明w
朝の5:00までにすべての配達を終えられれば、出勤時間は自分で調節してOKというルールでしたので、配達員によって出勤時間はバラバラでした。

新聞屋さんから、その区域の家と家主の名前が載っている地図を渡されます。
当然ながら、その地域のお家全てと契約しているわけではありませんので、まずは配達する家をしっかり覚えます。
夜に配達するだけよりも、昼間にルートを回って家や景色の特徴を掴んだ方が覚えるのが早いとアドバイスをもらいました。

契約内容もお家によって色々違いがあります。
朝刊は平日だけ、毎週〇曜日は子供向け新聞追加、週末だけスポーツ新聞追加、●新聞と□新聞、△新聞と農業新聞、などなど…
もし、契約と違う新聞を届けてしまったり、または配達し忘れたりすると、クレームの電話がかかってきます。事務所に^^;
出来るだけ間違えないように、また、間違えても途中で自分が気付きやすくするためにしていた対策としては、
配達する順番を決めて、その順番通りに配る新聞も並べてかごに入れていました。
配達ルートは既にお店の方で決められているので、その中で配達する新聞が例えば●新聞→△新聞→●新聞→●新聞→●新聞→スポーツ新聞…だったら、
●△●●●ス…というように、最初から配達する順番で新聞を重ねてかごに入れて、その順番を崩さないように上から抜いて入れていくのです。
お店で最初からこのように順番に並べてかごに入れておけば、配達しているときにもし配達する家を抜かしてしまったり、逆に契約していない家に配達してしまったとしても間違いに気づきやすくなります。
配達する時間帯は、だいたい深夜1時~5時の間で、夏以外は真っ暗な事が多い時間帯で、地図やメモを確認するのも手間がかかりますから
こうやって自分で工夫をして、徐々に全ての家と新聞が一致するようになっていくのです。

・意外なクレーム内容

意外と多いクレームが、「ポスティングの音がうるさくて起きてしまったじゃないか!」というもの。
これが冒頭でも触れた内容にリンクしてくる事なのですが、
ポストが玄関のドアと合体しているタイプのものだと、新聞をポストに差し込む音が家の中によく響くんですよね~( ̄∀ ̄;)
ドアポストタイプはマンションやアパートでは主流ですが、たまに一戸建てでも見られます。
ドアポストタイプだと、日中でもポスティングされる音にビックリする事がありますよね。
急に玄関の方で「ガサガサガサッ!」と音がするんですから^^;
これが寝ている夜中にやられると、安眠妨害、下手したら再び眠りに就くのが難しくなってしまう事もあります。

ポスティングの音だけではなく、家の敷地内を歩く音(砂利が敷かれていた)に対するクレームや、バイクのエンジン音に対するクレームもありました。
そういったクレームがあったお宅に伺う時は、極力音に関して気をつけていましたし、他のお宅に伺う時も、大きな音を立てないように気を遣いました。

あとは、バイクで庭に入ってはいけないお宅もありました。
そのお宅の庭には芝生やコンクリートや砂利などは敷かれておらず、土がむき出しの庭でしたので、バイクで進入してUターンする際などに土がえぐれてデコボコしてしまう事が理由でした。

このようにお客さんごとの細かな要望も全て覚えておかなければならず、
意外と記憶力や注意力が求められる職業なんです。

・悪天候の日は泣けるほどしんどい

一年のうち、7割とか8割くらいは晴れているそうですが
それでも雨の日は本当にしんどかった…!!
季節が真冬だった事もあり、軍手をしていても手がガッチガチになりました。
「手袋すればいいじゃない」というツッコミが入りそうですが、かごにたくさん詰め込んだ新聞をササッと一番手際よく取り出せるのは、やっぱり軍手なんですよね~
晴れていても真冬は寒くてつらかったです。鼻水止まらなかったです。
夏は逆に気持ちいいらしいですが、夏まで私の気力と体力は持ちませんでした…_ノ乙(、ン、)_
真冬だと日中に降った雨が夜になると凍ったりして、特に排水溝の網になってる蓋部分とかマンホールとかなぜか分厚い鉄板が敷いてある道とかが凍ってツルッツルになっててデンジャラスゾーンでした。

・常に人手不足なのでなかなか休めない(そして休みにくいし休みがほぼない)

新聞屋さんによって違うかもしれませんが、もし体調不良などで急きょ休まなければならなくなった場合、その人の担当地域への配達は他の配達員に分担するのではなく
社員が代わりに配達をするのですが、そもそも常に人手不足気味なために社員はみんなあまり休めてなさそうでした。
お店の裏には社員寮があり、独身の社員はそこに住んで配達員の欠員や事故その他トラブルなど急な事態にすぐに駆け付けられるようにしていました。
そういうシステムを思うと、、、休みにくいですよね^^;

私の当時の本業で、昼間いた会社は業種としては新聞屋さんと同じ販売業ですが、営業社員が誰か休んだら、その社員が担当していた配達などは他の営業数人で分担します。
事務員が休んだら、他の事務員がカバーします。
急な体調不良やトラブルは誰しも起こり得ることなので、それを誰も責めたり嫌味を言うような事はしませんでした。
それはきっとどこの会社でも普通に行われていると思っていたのですが、、、そうはいかない会社もあるんだなーと思いました。

ちなみに私はそれまでは風邪を引かないオンナとして定評があったのに、新聞配達を始めた途端に風邪を何度も引くようになり、しかも一度引くと長引くようになってしまい、
しょうがないので休みたいと電話すると電話に出た事務員がわざわざ受話器を店長に渡し、ネチッとした嫌味を言われるというこの一連の流れで心が折れました_ノ乙(、ン、)_
同時に、今まで私が風邪を引かなかったのは十分な睡眠と休息が取れていたからなんだな、と気付けましたがw

ちなみに、配達員に休みはほぼ与えられません。
休日と言えば、休刊日のみ。
あとはほぼ毎日配達しなければなりませんでした。
遊びたい盛りだった私にはこの縛りもまたきつかった…昼間の仕事が休みの日でも配達は容赦なくありますからね。

・みんなが夢の中にいる時に働くという精神的なつらさ

私が配達をしていた季節は真冬だったので、関東とはいえ配達中の寒さが本当に厳しかったです。
ガタガタ震えながらバイクを走らせていると、どの家も明かりが消えてしん…と静まり返っているのがわかります。
みんな、この家の中で暖房を効かせて、ふわふわの布団にくるまって寝ているんだよな…
みんな、どんな夢をみて寝ているんだろ…
そう考えると、つらかったですねー(T▽T)

ちなみに私の配達区域には、当時の昼間やってた仕事の社長の自宅があり、社長の自宅にも毎朝朝刊を配達していました(笑)
なんとも複雑な気持ちで配達していたものです…(遠い目)

新聞配達、これは意外と良かった

・誰もいない街をバイクで疾走する爽快感

深夜の田舎は、本当に人気がなくて、いるとすれば他店の同業者(笑)
車が一台も走っていない国道をスーパーカブでブーーーンと疾走したのは、ちょっと爽快でしたよ^^
夜は空気も澄んでいて、真っ暗だけど所々明かりがあって、すごく静かで自分の呼吸とバイクの音しかしなくて、慣れ親しんだ昼間の街とはまた違った表情を見せてくれます。

・周りに言うとマジで一人残らずビックリされる

これは本当にそうw
新聞配達をやっていた事を普段はあまり積極的に周りに言ったりしませんが、
何かの折にそんな事を話すともれなく「ええええ?!!!!」と、ものすごいびっくりされます(笑)

多分、新聞配達って、きっと誰がやっても「ええええ?!!!!」となるような仕事なんだと思います^^;
それだけハードな仕事という認識なんじゃないかなと私は思っているのですが。

社長とは家が近所なだけあって共通の知り合いも多かったのですが、
「ここだけの話」として、私の小中学時代の同級生もかつて新聞配達をやっていたと教えてくれたことがありました。
その時も私はやっぱり「ええええ?!!!!」というリアクションを取ってしまいましたから(笑)
やっぱり誰がやっても意外な仕事という事なんでしょうね。
人をビックリさせるのが好きな方は、話のネタにちょっと経験してみても良いのではないでしょうかw

・バイクの乗り方を教えてくれた

これはたまたま社長が懐が広い人だったからだと思うのですが^^;
バイクに乗った事がないと言うと、お店で所有するバイクを無償で貸してくれて、練習をさせてくれました。
しかも、本当に最初の乗り始めは、店長が指導してくれました。
お店から近いところに車通りの少ない、辺り一面田んぼの中にある農道でバイクの練習をしました。
基本的な乗り方を最初の30分くらいで教わり、それからは一人で練習。
3日目くらいから、普通に車が通る通りに出て、練習。
勤務初日には、下手だけどどうにか配達が出来る程度には運転技術は上がっていました。
ここまでしてくれたのに結局辞めてしまった事は本当に申し訳ない…(ノД`)

小話

・応募しても断られる事が多かった

新聞配達をやろうと思い、配達員を募集している新聞屋さんに直接足を運んで応募の旨を伝えたのですが、立て続けに2件断られました。
理由は、「若い女性は続かないし、やらないほうが良い」との事でした…
非常に漠然とした理由ですが、実際に経験してみて、確かに続きませんでしたwwwww
でも、この仕事ではないですが夜勤生活を続けていた事のある知り合いに話をきいたところ、
夜勤や三交代制などは人によっては生理不順になったり、生理が来なくなっちゃったりする事もままあるとの事でしたので
もしあの生活を何年も続けていたら、婦人科系に異常をきたしていたかもしれないなぁとも思います。

・ポストいろいろ

ポスティングの音について、上の方でも触れましたが
一戸建てでドアポストタイプのお家は、わざわざ自分で選んでそうしたのでしょうけど、マンションやアパートだと自分では選べないので、
どうしてもそれが嫌な人だと、ドアの横に新聞専用の簡易的なポストを用意してあったりします。
プラスチックで出来ていて、黄色かったり青かったり、派手な色をしている物が多くてわかりやすいです。
静かに新聞を投函するのもそれなりに神経を使うので、簡易ポストを用意してくれてあると配達する側としてはありがたい(笑)

配達していると、ポストにも色々ある事がわかってちょっと面白いです。
ポストの口が異常に固くて、新聞を二つ折りにして思っきりガツンッ!と、ど突く勢いで差さないと口が開かないポスト。
「ハガキしか想定されてないのね」ってくらい、やたらコンパクトなポスト(入らねえ。って真顔になる)。
垣根の枝葉に完全に飲み込まれちゃってて、葉っぱをかき分けないとポストがどこにあるかわからねー!なポスト。
リフォーム中で、ポストがどっか行っちゃったパターンもありました(マジ勘弁)。
家の門扉をそっと開けて中に入らないとポストに辿り着けない家もあり、ちょっとドキドキしたり。

・女性は注意?

社長が教えてくれたのですが、かつて30代後半くらいの女性が配達員をしていたことがあったそうなのですが、
その女性が配達していたお家の男性に好かれてしまってちょっとした問題になっちゃった事があるそうです(軽いストーカー的な?)。
その女性、夏場はタンクトップにショートパンツといった、かなり軽装で配達していたそうなんですが(もし転んじゃったら大怪我ですけど;;;)
夏になると、用事がなくても早朝から起きて活動している人がいるらしく、それで毎日自宅にやって来る露出度高めの女性配達員を見かけているうちに
なんだか妙な感情を抱いてしまったようで…^^;
毎朝ポストの前で待ち構えられるようになったそうです。
何か直接的な被害を被ったわけではないようですが、結局、その女性配達員はそれを理由に辞めてしまったそうです。
何か被害が出てからでは遅いですから、女性の判断はそれで良かったとは思うものの、そういう事情で職を辞めなきゃいけないのはちょっと悲しいですね。。。
というわけで、もしあなたが新聞配達をやろうか考えている女性でしたら、ちょっと気をつけた方がいいかもしれませんね。

さいごに

新聞って、雨の日でも雪の日でも台風の日でも、朝ポストを開けるとたいてい届いていますよね。

私は自分で実際に新聞配達をするまでそのありがたみに気付けませんでした。

どんな仕事でも、やってみなきゃわからないものです。
私は体調崩しまくったので辞めてしまいましたが、昼間の仕事が無かったらもうちょっと続いていたかもしれませんし
もう少し続けていたら体が慣れてきて、働きやすくなっていたかも知れないと思う事はあります。

私とは逆に、完全夜型人間のようなタイプでしたら続くかもしれませんし、
もし新聞配達をやろうか迷っている方は、一度挑戦してみて損はないと思います。
もし私のようにすぐに辞める事になってしまったとしても、その経験がきっといつか違う場所で役に立つ時が来ると思います。
役に立つ事がなかったとしても、話のネタとしては十分面白いと思いますw

もし新聞配達で面白いエピソードをお持ちの方がいらっしゃいましたら、
コメント欄にでも投稿して頂けるとうれしいです^^

最後までご覧いただいてありがとうございました。

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